10月24日放送のテレビ東京の「主治医が見つかる診療所」
それほど話題になる番組ではないが、非常に有益なダイエット情報が放送されていたので内容をご紹介したい。
「ダイエットの新常識。太らない食べ方」と題して、紹介された内容は以下のとおりだ。
太りやすさのセルフチェック
まずはあなたの食生活が太りやすい食生活になってしまっていないかをセルフチェックしていただきたい。
以下の写真の中にある10項目のうち、自分自身に当てはまる項目が何項目あるのか、チェックをつけてみましょう。
あなたの太りやすい度チェック表
10問中6項目当てはまりました pic.twitter.com/dyxtPtT2Gg— トレンドニュース365 (@trendnews_365) 2016年10月24日
この結果、チェックのついた数が、
3個~7個の人
イエローカード すでに太りやすい食習慣。生活習慣の修正を!
8個以上
レッドカード メタボリックシンドロームの危険。今すぐ生活習慣を変える必要有あり!
という基準になるため、3個以上チェックのついた方は食生活を見直しましょう。
ダイエットの新常識:太りにくい食べ方
食生活の見直しが必要な場合も、食べたいおかしはやっぱり食べたい!という人も多いでしょう。番組では以下、3つの太りにくい食べ方が紹介された。
1.ご飯は冷やして食べる
2.おやつは午前10時~午後3時に食べる
3.オメガ3の油を適度に摂る
それぞれ、どういう根拠に基づく方法であるのか、ご説明しよう。
1.ご飯は冷やして食べれば太りにくい
岐阜大学の早川教授によると、ご飯や炭水化物を制限する、糖質制限や糖質抜きが流行っているが、糖質は脳や神経回路のエネルギー源であるため、特に糖質ゼロにしてしまうと、糖質の代わりにたんぱく質が分解されてしまうため、体への悪影響が大きくなってしまうのだとか。
炭水化物にはでんぷんが含まれるが、通常のでんぷんは胃などで消化され腸で吸収されやすい。
ご飯を冷蔵庫で冷やすことで、デンプンが形を変え、「快腸でんぷん(レジスタントスターチ)」と呼ばれる特殊な胃で消化されにくく、腸まで届いて便秘を予防する食物繊維と同様な働きをするデンプンに変わる。
デンプンが冷える途中で、一部の結晶構造が変わる事によって、消化酵素が働かなくなる。そうしたデンプンのことをレジスタントスターチというのだ。
30分ほど冷蔵庫で冷やせばレジスタントスターチが増え始め、2時間程度冷やすと最大化する。冷蔵庫から出して直ぐに食べず、常温に戻して食べても効果は継続しているが、レンジで温め直してしまうと元のデンプンに戻ってしまうのでご注意ください。
詳しくは、話題になっている早川教授の著書をご覧いただきたい。
一点、ご飯を冷やすと、身体に消化されにくくくなるため、胃腸の弱い人は注意が必要だ。様子を見ながら始めてみて欲しい。
お米には心や精神を穏やかにする成分も含まれている。日本の心である素晴らしいお米は食卓に欠かせないです。
2.おやつは午前10時~午後3時に食べれば太りにくい
女子栄養大学副学長の香川靖雄 医学博士は、「おやつを食べても太らない!食べる時間に気をつけよう」と唱える。
これは、時間栄養学という、人間が持つ身体の周期に着目した考え方だ。要は、太りやすい時間帯、太りにくい時間帯があるということなのだ。
そこでキーワードになるのが、Bmal 1(ビーマルワン)というたんぱく質の成分。Bmal 1は、脂肪を合成し、身体の中に蓄える働きを持つ。
人間は昼間にエネルギーを消費し、夜にエネルギーを蓄える本能が備わっている。エネルギーを蓄える夜にBmal 1は活発に動き出すが、午前10時から午後3時くらいの間はBmal 1が余り活動していないため、おやつを食べても太りにくい、という訳だ。
Bmal 1 (ビーマル ワン)が寝ている昼間のオヤツは太りにくい!!ゴールデンタイムは10時-15時だ。 pic.twitter.com/LOYnASRRrR
— トレンドニュース365 (@trendnews_365) 2016年10月24日
同じ量の食事でも、朝食は元気につながり、夜食は脂肪になるということが医学的に証明されている。夜の食事は朝の約4倍、脂肪に蓄えられやすいのだ。
3.オメガ3の油を適度に摂れば太りにくい
最近耳にする機会の多いオメガ3の油の主な特徴は次のとおり。
・コレステロールや中性脂肪を下げる
・高血圧を予防
・脂肪燃焼を助け、肥満を予防する
具体的には、エゴマ油とアマニオイルが代表格として挙げられる。
エゴマ油
シソ科の種を絞った油
利点1.αリノレン酸(オメガ3)の含有量が最も多い
利点2.心筋梗塞、脳卒中、がんを予防
加熱せずに生で摂取するのが良い。
アマニオイル
亜麻(アマ科)の種を絞った油
利点1.癖がなく食べやすい
利点2.リグナンというポリフェノールが老化防止、乳がんを予防
調理する場合は、180度以下で調理しよう。
姫野医師が作られたサケ水煮缶の豆乳カレーチャウダー
番組の中では、アマニオイルを利用したメニューが紹介され、ゲストから絶賛されていたので記録しておきたい。
【材料】(4人分)
==【A】==
・サケ水煮缶 大2缶
・ショウガ 1片
・カレー粉 大1
・コンソメスープの素 小2
・無調整豆乳 2カップ
・水 1カップ
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・ほうれん草 120グラム
・シメジ 1パック
・昆布 5cm角
・塩コショウ 少々
・アマニオイル 大1
【作り方】
1.シメジはほぐして昆布を細切りに
2.ほうれん草は2~3分茹で、水気を絞り3~4cmの長さに
3.鍋に【A】と昆布を入れ煮立ったら弱火で約5分
4.食材を全て加え火を通して塩コショウし、食べる直前にアマにオイルを回しかける
非常に濃い内容の放送であったが、自分の生活を見直すのに役立ちそうです。是非、ご活用ください。
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