【林先生の初耳学】中室氏の教育論。学生時代にスポーツをやっていた学生は将来年収が高くなる

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9月25日(日)放送の「林先生が驚く初耳学2時間スペシャル」

いま話題の教育経済学者・中室牧子氏が登場。23万部も売り上げている本がこちら。東大に子供を入れた親の体験記を知っても、子供は東大に受からないと言う持論をお持ちだ。

 

中室氏の教育論①:スポーツは良い!

東大に子供を合格させた親の体験記や、偏差値を急激に上げたというシンデレラストーリーを真に受けてはいけない。

子供の能力、親の取り組み、運というさまざまな要因が受験戦争ではある中で、勉強法だけ真似してもその通りにはならないと言い切る。

中室氏は適当に語っているのではない。生徒の膨大な実績データからの情報に基づいて持論を固めているのだという。

その中で、学生時代にスポーツをしていた人は、大人になってから年収が高くなる可能性が高くなると言うデータが如実に表れている。ノルウェーの研究機関の分析においても、スポーツをしていた人のほうが5%程度年収が高くなっているのだとか。

これはスポーツを通して、忍耐力やリーダーシップが鍛えられているということも一因なのであろう。

 

中室氏の教育論②:勉強しなさいは一番効果なし

小学校低学年の子供を対象にした中室氏自身の研究の結果、一番勉強時間を延ばす効果があったのは、次の1~4のどれだったでしょうか。

1.勉強をしたか確認している
2.勉強を横について見ている
3.勉強する時間を決めて守らせている
4.『勉強しなさい』と言っている

 

一番効果が高かったのは3番であり、4番は一番効果が低い。特に女の子供に対して勉強するように言うと、反発するからかやる気をなくしてしまう女の子が多いのだとか。親御さんは特に注意して欲しい。

良く居間で勉強をする子供の成績が伸びると言われるが、これは親が近くにいることで、実質的に親の監視下で子供たちが時間を守って勉強をする3番に近いことが理由である可能性が高いからだ。

林先生の独自調査においても、東大生相手に「勉強しなさいと親に言われたことがあるか?」と言う質問に対して、「はい」という東大生はいないとのことだ。

 

勉強を習慣化させるには「ご褒美で釣る」のが効果的

36000人を対象にしたデータの結果、「ご褒美を与え釣る」効果が如実に表れているのだとか。

人間は「目先の利益」が「遠い将来の利益」より良く見える生き物。

ダイエットをしなくてはいけないことは分かっているが、目の前のデザートに手を出してしまう。貯金しなくてはいけないが、浪費してしまうのもそのためだ。

すなわち、「勉強することでの目先の利益」を高めてあげれば良いということ。しかし、ご褒美のあげ方にも「正解」と「不正解」があるので注意が必要。次の1,2のうち、どちらのご褒美のあげ方が子供の学力アップにつながるだろうか?

1.テストで80点とったら2000円あげる (結果に対するご褒美)
2.参考書1冊読み終わったら2000円あげる (取組みに対するご褒美)

 

これはアメリカで行われた大規模な実験の結果だが、成績がアップするのは2(取組みに対するご褒美)だ。アウトプットに対してではなく、インプットに対してインセンティブを与える方が良い。

理由だが、子供は「どうすれば学力を高められるのかが分かっていない」。そのため、結果のみに対するご褒美を与えられても、どうすれば良いのかが分からないのだ。よって、「本を読む」・「宿題をする」と言う具体的な手順を示し実践させ、それにご褒美を与えることがとても効果的なのだ。

大人のダイエットも同様で、1回ジムにいく事で何らかのご褒美を自分に与えることで、ジムにいくきっかけを作り、4週間も継続すればそれが習慣になるという仕組みをうまく使えるだろう。

お子さんのいらっしゃる方は、少し意識して取り組んで見ても良いのではないでしょうか。

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