夏が近づき肌の露出が増えてくるこの季節、美意識の高い女性達が特に意識する紫外線対策について、日曜日の朝のTV番組「健康カプセル ゲンキの時間」で特集されていた。しかし、男性陣も紫外線対策はやはり必要であることを改めて理解する内容であった。
紫外線が、しみやシワだけでなく、なんと「疲労」の原因にもなるということが研究の結果分かっていることなどを紹介し、日傘やサングラスなどの紫外線対策グッズの正しい選び方まで、幅広く特集されており、非常に学びの多い内容であったため、記事にまとめてみた。
美容目的だけでなく、赤ん坊や小さなお子様にも紫外線対策は必要だということを、お父さん・お母さんはしっかりと理解して、日ごろから日焼け止めクリームを塗るなど、対策をしていただきたい。
日焼け止め対策グッズの正しい選び方
皮膚の専門家である、よしき皮膚科クリニック銀座 院長の吉木伸子先生が、紫外線対策グッズの正しい選び方を教えてくれた。意外な事がいくつもあって非常に勉強になった。商品ごとに説明をしてくれたので、商品ごとに掲載しよう。
日傘は1-2年で買い替え?白はNG。
日傘はその値段が、数千円から数万円と、普通の傘に比べると高いことや、季節限定でしか利用しないこともあってか、数年間使い続けている、という人がほとんどであると思う。しかし、日傘は経年劣化するために紫外線のカット率が落ちるというのだ。
そのため、先生によると、
- 1-2年で日傘は買い換える
- UVカットスプレーを日傘に吹きかける
といったいずれかの対応が必要とのことだ。まずは、お手ごろにUVカットスプレーを吹きかけることからはじめよう。
そして、日傘のイメージとしては、涼しげな白の日傘をイメージする人も多いと思うが、白だと地面からの紫外線の照り返しを、日傘の内側が反射して、顔に直接あたってしまうとのこと。白は、紫外線を最も多く反射させる色なのだ。なんと80%もの紫外線量を反射してしまう。
一方で、黒は紫外線を吸収するため、日傘には黒が適切だ。黒だと熱を吸収し熱くなるデメリットはあるが、最近では断熱タイプの日傘もあるので、熱もこもりにくくなっている。
黒のサングラスは逆効果
サングラスといえば、黒いサングラスをファッション的にも選ぶ人が多いと思うが、実は、黒いサングラスを使うと、眼に入る光が暗くなるため、瞳孔が開く。そして、通常よりも多く開いた瞳孔が、紫外線を多く取り込んでしまうとのこと。そして、紫外線を多く取り込むと、視野がかすんだり、失明につながる白内障につながってしまうことにもなるというのだ。コレは知らなかった。
サングラスはレンズの色ではなく、紫外線のカット率で選ぶべきとのこと。選ぶ際に店員さんに聞いてみよう。
また、できる限り、目の周り全体を覆う大きなレンズのタイプを選び、紫外線を対策するのが良いと、先生が教えてくれた。
帽子やストール、洋服の色の選び方
帽子は、周囲に「つば」がある方が直接日射を避けることができるため良い。そして、メッシュの帽子は頭は涼しいかもしれないが、紫外線対策には適さないので避けたいところだ。
そして、首周りを守るためはストールが必須アイテムだ。肌触りがよく、涼しい綿100%のストールがおススメだ。熱中症対策にもつながる
洋服の色について、黒が紫外線対策にはおススメだが、熱い夏に黒い洋服では気が滅入ってしまうという人には、黄色の洋服をおススメしたい。実は、黄色は紫外線を赤や青に比べても、カットできる割合が大きく、紫外線対策には適しているのだ。
美馬朋子氏の「染色布の紫外線遮断性能に関する研究」によると、ポリエステルの色別紫外線カット率は、赤90%・青91%・黄色96%ということで、黄色は効果が高いことが分かっている。
最後に・・・
紫外線の悪影響からその対策について、本日はまとめてみました。
強い日差しの時は外に出ない方が良いと思って、引きこもってしまうのはもったいないと思うので、しっかりと紫外線対策をして、皆さん素敵な夏をお過ごしください。
(本日の放送については4記事に分割したため、気になるないようからどうぞ)
- 紫外線による「しわとシミ」。「隠れジミ」と対策。ゲンキの時間
- しみやシワだけでなく疲労の原因にもなる紫外線
- 紫外線の多い季節と時間帯、紫外線の種類について
- 黒いサングラスは逆効果。日傘や日焼け止め対策グッズの選び方
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