【世界陸上2015】100m男子決勝はボルト vs ガトリン。放送時間と優勝タイムは?

スポーツ

8月22日に開幕した世界陸上2015。

会場は北京オリンピックの舞台となったスタジアム(通称・鳥の巣)だ。

本日、8月23日、世界陸上の一番の見所と言っても良いだろう、男子100mの準決勝・決勝戦が同日に開催される。

9秒58の世界記録保持者である人類最速の超人こと、ウサイン・ボルト(29歳・ジャマイカ)と、薬物使用により、栄光からの転落を経験した復活の超人こと、ジャスティン・ガトリン(33歳・アメリカ)の一気討ちとの前評判だ。

二人ともに、予選は余裕を持ってクリアし、準決勝に駒を進めたが、予選の段階で既にとんでもない事がおきているのだ。

予選タイムのランキング

男子100m決勝という、輝かしい舞台に進出できるアスリートは、たったの9名。今回の大会では、2次予選の時点で、なんと上位8名が9秒台をたたき出している。

ranking(出典:TBS公式サイトより筆者編集)

ガトリンは9秒83を出し、予選はダントツの1位となった。レースの終盤には力を抜いてゴールしてこのタイムというから驚きだ。33歳になった今、遅めの全盛期を迎えて、今期最高の9秒74でダイヤモンドリーグを優勝している。このタイムはボルトの今期ベストタイムを上回る。

一方のボルトは、スタートから50m程度までは本気で走っているように見えたが、そこからは流して、ゴールの手前で減速して9秒96というタイムだ。ボルトは世界記録を出した2009年の頃のような勢いは無いようにも感じるが、まだまだ余力を残している。

本日、準決勝は二人とも順当に勝ちあがると思われるが、決勝戦ではどちらが勝つのだろうか。さらには2人に対抗するアスリートは現れるのだろうか。

**(準決勝後に更新)**

準決勝1組で登場したボルトは、スタート直後につまづき、バランスを崩してしまう。その中でも、追い上げる形で何とか1位をキープしたが、向かい風0.4m/秒の中で、9秒96という記録であった。ボルト自身も全く納得しておらず、どこと無く集中力に欠ける様子だ。

一方のガトリンは準決勝2組で登場した。素晴らしいロケットスタートを切り、内容で他を寄せ付けないレースとなった。タイムは9秒77。しかもゴール間際で減速してのこのタイムだ。インタビューでは、『身体が軽い。今よりも決勝では良いタイムが出るよ』と言い残した。

準決勝を見る限り、優位性はガトリンにあるが、最後まで目が離せない。

さらに第3組では、タイソンゲイ(アメリカ)が9秒96、アサファパウエル(ジャマイカ)が9秒97と、かつての両雄がトップを競い合い、決勝に駒を進めた。

なんとも豪華な決勝戦になるのだろうか。22時10分の決勝戦を見逃すな!

*(準決勝後の更新終り)*

少し振り返れば、1990年代のカールルイス全盛期の時代では、9秒90台を出せばメダルは間違いない状況であった。ここ10年~20年程度で世界の短距離走のレベルが格段に上がっているということだろう。

期待の桐生選手などには、日本人初となる9秒台を出して、ぜひ決勝に残ってもらえるような近い将来を期待したい。

決勝戦の放送時間は22:10

気になる放送時間だが、日本時間で8月23日(日)

20:05頃より準決勝

22:10頃より決勝戦だ

お見逃し無く!!

最後に2次予選の二人の走りを見逃した方は、下記から動画をご覧いただいたうえで、本日の決勝戦をテレビの前で固唾を呑んで迎えていただきたい。

  • ガトリンの2次予選の走りはこちらから(TBS公式サイト)
  • ボルトの2次予選の走りはこちらから(TBS公式サイト)

男子100m決勝の結果!(決勝後に更新)

人類最速決定戦、男子100m決勝。第2レーンには、中国初の9秒台を出した、蘇 炳添(そ へいてん)。アジア人としては、決勝進出は快挙だろう。

そして、第5レーンはボルト、第6レーンはゲイ、第7レーンはガトリン、第8レーンはパウエルという豪華な顔ぶれだ。

人々が固唾を呑んで見守る中、あっという間に歴史的なレースが終わった。
ranking2(出典:TBS公式サイトより筆者編集)

絶好調のガトリンを0.01秒差で破って、ボルトが2015年の世界陸上北京を制した。

優勝タイムは9秒79だ。3位にはブロメルとドグラスの2人が9秒92で同着となった。

決勝戦後の選手コメント(決勝後に更新)

ボルトはレース後、「調子は万全ではない。ただ僕の目標は引退するまで1番であり続けること。衰えたという人がいるかもしれないが、まだまだ速く走れる」と語った。

今回の金メダルで、単独最多となる世界選手権9個目の金メダルを獲得したボルト。左足の故障も乗り切り、限界説を一蹴した形だ。

一方、僅差で2位となったガトリンは、「ここにいることを誇りに思う。ただ、最後の5メートルで少しつまずいた。今は200mの予選に備えたい」と、100m決勝のレースを悔いながらも、次の200mに気持ちを切り替えた。

レース直後の安堵したうれしそうな表情のボルトと、母親に抱きつきうつむき加減で頭を垂れるガトリンと声をかける母親の姿が、とても印象的だった。

それにしても息が止まるようなレースでしたね。世界のトップアスリートの皆さん感動をありがとう。

決勝戦の動画を見逃した方は、

こちらから(TBS公式サイト)どうぞ。

ボルト vs ガトリンが再び金メダルを争う男子200mの予選~決勝の見所、放送時間は

こちらからどうぞ。

日本人注目の高校生 サニブラウン選手のプロフィールは

こちらからどうぞ。

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