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大腸がん・胃がん・乳がんの予防と早期発見方法。最も効果的な食材は?|駆け込みドクター

   


1月31日(日)放送の「駆け込みドクター!運命を変える健康診断」のテーマは、「がんを防げ!早期発見SP」であった。

日本人の2人に1人は発症する「がん」。

厚生労働省の発表によると、日本人の死因別にみた死亡率の第1位はガンだ。

非常に身近な病気と言える。(2位は心臓病、3位は脳卒中)。

なぜ、人はがんになるのか?そして、がんはどのように予防できるのか?さらには、最新の治療法まで特集された。

長文になるがぜひ最後まで読んでいただきたい内容であったので、ご参考にしていただきたい。

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なぜ人はがんになるのか?

がんのことをよく知り、正しい予防法、正しい生活を行うことで、がんの発症リスクは抑えられる。

がんになる原理は以下のとおりだ。

・人間の身体には約60兆個の細胞がある。
・その細胞が毎日、細胞分裂を繰り返す
・分裂の際、遺伝子に異常を持った細胞が発生することがある。それが「がん細胞」だ。
・おおよそ、1日5000個の「がん細胞」が発生しているといわれている。
・発生した「がん細胞」正義の味方である「免疫細胞」が撃退し続けている。

毎日、「免疫細胞」「がん細胞」に勝ち続ければ(即ち5000勝0敗なら)問題ない。
しかし、免疫細胞は年齢とともに衰え、がん細胞に打ち勝てなくなってしまうことがある。

簡単にいえば、「免疫細胞」が弱くなってしまうと、がんを発症するリスクがあがるということだ。

「がん細胞」が増えるほど、がんの進行が早まる。
10~20年で1cmに成長する「がん細胞」だが、2cm程度になるには2年しかからない。
早期発見、早期治療が大切な理由は、その進行の早さが顕著である病気であるためだ。

 

大腸がんの症状~予防方法

「国立がん研究センター」の2015年がん統計予測によると、日本人に多い「がん発症ランキング」は次のとおり。

1位:大腸がん
2位:肺がん
3位:胃がん
4位:前立腺がん
5位:乳房がん(女性)
6位:肝臓がん
7位:すい臓がん
8位:子宮がん
9位:悪性リンパ腫
10位:腎・尿路がん(膀胱除く)

その中でも、日本人の食生活の欧米化が影響して、患者が増えているのが1位の「大腸がん」なのである。動物性たんぱく質や、脂質の多い肉中心の食生活が、腸内に悪玉菌を増やし、大腸がんのリスクを高めてしまうのだ。

大腸がんの特徴と症状

大腸がんの特徴は、初期症状がほとんどないということだ。
進行した場合は、「下痢や便秘を繰り返す」、「便が細くなる」、「血便、血尿」という症状が出てしまう。

初期症状がほとんどないため、早期発見のためには検診がなにより重要である。50代を超えると発症リスクが増加するが、男性のほうが2倍死亡率が高い点にも注目だ。特に独身男性は、コンビニ弁当など、偏った食事により、大腸がんの発生率が高いとも言われているため要注意なのである。

大腸がんを克服した夏樹陽子さんの食生活

8年前に大腸がんを発症し、復帰した夏樹陽子さん(63歳)は食生活に注意している。

栄養価が高く脅威の食材といわれる「アマランサス」を玄米に混ぜて炊いて食している。「アマランサス」は、NASAで宇宙飛行士の食料として採用されている程、注目されている食材だ。

「世界がん研究基金」の発表によると、赤身の肉を1週間に500g以上食べると大腸がんのリスクを高めてしまうということだ。日々の食事に注意することで、大腸がんのリスクは抑えることができる。

 

がんを予防するために一番良い食材は何か?

アメリカが国家プロジェクトとして調査した「食べ物とガンの関係」
120以上の食べ物の中から、がん予防に効果的とされたのが以下の20品目である。

にんにく、キャベツ、大豆、たまねぎ、にんじん、ピーマン、カリフラワー、トマト、なす、ブロッコリー、きゅうり、じゃがいも、マスクメロン、バジル、ターメリック、あさつき、オレンジ、グレープフルーツ、ベリー、レモン

その中でも、最もがん予防効果を期待できるのは、「にんにく」だという。
「ダッツ」というにんにくの成分が、ガン細胞の増殖を抑え、消滅させる効果があると研究報告されている。にんにくオイルを加熱すると、より効果的だとのこと。

お焦げを食べるとがんになりやすい?

焦げを食べるとガンになるため注意している人は多いと思うが、実はこの因果関係は証明されていない。

焦げの中に発がん性物質は含まれているが、毎日1トン程度食べないと問題は出ないといわれている。即ち、普通に焦げを食べる分には問題ないのだ。

 

胃がん ピロリ菌+高血糖+喫煙+塩分過多でリスク増大

胃がん患者の99%は、ピロリ菌感染者といわれている。

ピロリ菌とは、胃の中に住み着き、胃の壁を傷つける菌であるが、だいたい感染するのは幼少期の頃で、胃の中の酸が弱く、ピロリ菌が生き延びやすい時期に、親から子供への口移しで感染する。ピロリ菌は薬で撃退するまで死滅しないため、胃の中で長い間住み続けるのだ。

しかし、ピロリ菌を持っていても全員がガンになるわけではない。

ピロリ菌+高血糖で3.5倍のリスク

九州大学が、福岡県久山町の町民2600人を対象に調査した結果、ピロリ菌を持ち、かつ、血糖値が高い「高血糖」を患う町民では、胃ガンの発症率が3.5倍も高かったことが分かっている。
血糖値を安定させるインスリンの分泌量の変化が原因と考えられているが研究中だ。

ピロリ菌+喫煙で11倍のリスク

九州大学が1000人を対象に行った調査によると、ピロリ菌に感染している喫煙者は、ピロリ菌を持たない非喫煙者の11倍もの胃がん発症率であったのだ。
タバコの発ガン性物質が、胃の粘膜に悪影響を及ぼしているのだ。

ピロリ菌+塩分過多で100%のリスク??

アメリカのヴァンダービルト大学のマウスを使った実験によると、ピロリ菌に感染させたマウスを、「普通の食事」「高塩分の食事」を与える2グループに分け、4ヵ月後に検査した結果、「普通の食事」では58%で胃がんを発症「高塩分の塩分過多の食事」では100%で胃がんが発症したとの結果が出た。
塩分過多が胃がんに悪影響を及ぼすということが明らかになった実験結果である。

なお、1日の塩分摂取量は5gまでが推奨されているが、日本人の男性は平均11g、女性は平均9gもの塩分を摂取している。例えば、ラーメン1杯で6gもの塩分を摂取しているので、注意が必要であろう。

ピロリ菌+高血糖+喫煙+塩分過多の組み合わせは、胃がんのリスクを増大させる、最悪の生活習慣であるのだ。

ピロリ菌や虫歯菌はキスで移るので注意

子供は感染しやすいため、スプーンの共有やキスは注意が必要だ。可能な限りしないほうが良い。虫歯菌も同様である。

特に、1歳7ヶ月~2歳7ヶ月までが最も感染しやすい。この時期が「感染の窓」といわれる。

 

乳がん

女性羅患率No1の乳がん。40代後半でもっともリスクが高くなると言われているが、30年前に比べると、発症率が2.5倍にもなっている。出産経験のない女性は、乳がん発症リスクが2倍になるともいわれているが、少子高齢化で出産経験のない女性が増えているためだ。

痛くない3Dマンモグラフィー

乳がんはセルフチェック、または検診により発見されることが多いが、病院のマンモグラフィーが痛いために検査に行きたがらない女性が多いのも事実だ。40代以降の女性は、2年に1回は受診するべきだと推奨されている。

そこで、最新の医療では、痛くない3Dマンモグラフィーが導入されており、乳房を圧迫する必要が無いため痛くないのだ。
残念ながら、まだ国内では数台のみの導入であるが、アメリカでは1600台程度導入されているというから、今後日本でも流通すると思われる。
番組では、「銀座健康院クリニック」が紹介されていたので、3Dマンモグラフィーで受診したい方はチェックされたい。

乳がんセルフチェック方法

自分でチェックする方法は以下のとおり。

1.胸全体に泡を立てる
2.乳房の外側から内側を回すように触る
3.乳首の下のほうを触る
4.わきの下を触る

上記の順番に、指の腹で軽く胸を抑え、渦巻状に触ってしこりがないかチェックしよう。
1ヶ月に1回が目安だ。

 

血液チェックによるがんリスク確認方法

最近では、血液中のアミノ酸濃度を解析し、ガンのリスクを調べることが出来る。
大腸がん、肺がん、胃がん、すい臓がん、前立腺がん、乳がん、子宮・卵巣がんなどのリスクが分かるという検査だ。

ご興味のある方は、自宅で出来る検査キットをチェックいただきたい(こちらから

 

夢のような未来のがん治療

がん治療も日進月歩を遂げている。番組では以下3つの治療法が紹介された。

がん細胞をハッキング!?

アメリカ生命科学研究所では、3Dプリンターでがん細胞を崩壊させるハッキングウィルスを作ることに挑戦している。生物学者のアンドリュー・ヘッセル氏は、将来的には、たった1ドルで作ることを目指し、開発中とのことだ。

極小カプセル「ナノマシン」

東京大学と東京工業大学で共同研究されている「ナノマシン」。
東大の片岡教授いわく、ナノマシンは、がん細胞だけを破壊し、正常組織を傷つけないため、副作用が少ないのが特徴だ。臨床試験は最終試験まで来ているため、極小カプセルが医療現場に登場する日は近いかもしれない

免疫細胞治療

がんの療法には、「手術療法」、「放射線療法」、抗がん剤による「化学薬物療法」があり、これらが「がん三大治療」と言われている。

そして、4つ目の存在として注目され始めたのが、「免疫細胞治療」だ。
瀬田クリニックグループの臨床研究・治験センター長である神垣 隆 医師によると、人間が本来持っている免疫細胞を活性化させ、体外で増強し、再び体内に戻す治療法であるとのこと。

最初に説明したとおり、どんな健康な人でも常に「がん細胞」が発生しているため、「免疫細胞」が戦っている。外部からの力でガンを攻撃するのが従来の治療方法だが、「免疫細胞治療」は、人間の体の内部にある「免疫細胞」を活性化させ利用する方法だ

具体的な方法は以下のとおり。

1.患者の血液を採取し、リンパ球を分離する
2.細胞培養加工施設でリンパ球を数千倍に増殖させて活性化させる
3.リンパ球を培養液につけ、体温に近い37度で管理し、2週間で活性化させる
4.その結果、リンパ球が培養前の数千倍になり、免疫力がアップする
5.点滴や注射でリンパ球を体内に戻せば終了

最新の「免疫細胞治療」の気になる費用は?

瀬田クリニックでは、1回27万円。計6回を1セットとするため、約160万円が必要になる。
なお、一部の血液系のガンには効果がなかったり、発熱や肺炎の効果が出ることもあるため、詳細はクリニックに問い合わせいただいたほうが良いだろう(こちらから)。

第4のがんの治療法として柱になる日もそう遠くないのかもしれない。

 

最後に

非常に長い記事にお付き合いいただいた方、ありがとうございました。
最後にがんにまつわるプチ雑学を一つお伝えしたい。

ベルトでお腹を締め付けると胃酸が逆流しやすいため、食道がんのリスクが高まるということが、イギリスのグラスゴー大学の調査により判明している。
食道がんの原因の一つが胃酸の逆流であるのだが、特に太っている人がベルトを強くすると、腹圧が高まって胃酸が逆流してしまうのだ。また、女性の方でも補正下着を使用している人は同じ症状が出やすいので注意して欲しい。
日ごろから、胸焼けが多い方は、ベルトは緩めにしたほうが良いのだ。
日々の正しい暮らし、正しい食生活が、がんを予防する最適な方法といえるだろう。
そして、最後には定期的に検診するということが何より必要なのであろう。

早期発見、早期治療を心がけ、健康な人生を送りたいものですね。

 - 健康

  








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