【世界陸上2015】200m男子決勝はボルト vs ガトリン。放送時間と優勝タイムは?
2017/05/01
8月22日に開幕した世界陸上2015。
会場は北京オリンピックの舞台となったスタジアム(通称・鳥の巣)だ。
男子100mでデッドヒートを繰り広げた、ウサイン・ボルト(29歳・ジャマイカ)とジャスティン・ガトリン(33歳・アメリカ)。
ガトリンが金メダルを獲得した2005年の世界陸上ヘルシンキ大会以来となる、10年ぶりの因縁の対決は、100mに続きボルトに軍配があがった。優勝タイムは19秒55、今季最高タイムだ。
今夜ボルトが、その連勝伝説を神話とし、レジェンドになった。
世界陸上10個目の金メダルだ。
200m決勝の結果とランキング(決勝レース後に更新)
準決勝1位のタイムで通過したガトリンは4レーン、2位で通過したボルトは6レーン。
スタート前、ボルトは笑顔を見せつつも集中した表情。
一方のガトリンは笑顔はなく、真剣な表情で臨んだ。
そして、共に良いスタートを切ったが、コーナーを曲がった時にはすでにボルトが一歩前に出ており、最後の数十メートルは、ボルトが少し抜いたようにも見えるほど、圧倒的なレースであった。
- 1位:ボルト 19秒55
- 2位:ガトリン 19秒74
- 3位:ジョボドワナ 19秒87
200m決勝レース後のボルトコメント
『良いレースが出来たよ。(そしてレース後には、ガトリン選手と、)互いに疲れたねと話をしたんだ。この後は4×100mに全力を尽くしたい。身体はとっても疲れてるけどね。あと、さっきカメラマンとぶつかって転倒して、(左足のふくらはぎから)血が出ちゃったけど問題ないよ。』と語り、最後の400mリレーに向けて目を向けた。
男子100m決勝の振り返り
100mでは0.01秒差という僅差でガトリンに勝利したボルト。
一般的に短距離陸上の世界では、29歳という年齢は、ピークを超えたベテランの域に達している。100mの世界記録9秒58という驚異的な記録を出した23歳の頃と比べると、衰えてきていると言われていた。
準決勝1組では、スタート直後につまづき、バランスを崩してしまうが、なんとか追い上げて9秒96で1位。どこと無く集中力に欠ける様子のボルトであったが、決勝戦では見事な集中力と実力を発揮した。9秒79で金メダルを獲得し、限界説を唱える周囲の声を跳ね返した形だ。
一方のガトリンは、2次予選では9秒83、準決勝では9秒77という素晴らしいタイムで決勝に万全を期して臨んだ。決勝のレースも良いスタートを切り、最後の最後までボルトとトップを争ったが、最後の10mで少しバランスを崩してしまい、9秒80で銀メダルとなった。
レース後には、それぞれ以下のように語った。
ボルト:「調子は万全ではない。ただ僕の目標は引退するまで1番であり続けること。衰えたという人がいるかもしれないが、まだまだ速く走れる」
ガトリン:「ここにいることを誇りに思う。ただ、最後の5mで少しつまずいた。今は200mの予選に備えたい」
200m予選の結果とランキング(予選レース後に更新)
まずは予選1組に登場した藤光 謙司(29歳)が日本のキャプテンとして見事な走りをして、20秒28という好タイムで2着に入り、準決勝に駒を進めた。
予選2組では、髙瀬慧(26歳)が20秒33の好タイムで4着に。2組はレベルの高い選手が多く、準決勝進出条件の3位以内を逃したが、何とかタイムで準決勝に残る事が出来た。
予選3組には、世界記録保持者のウサイン・ボルト(29歳 ジャマイカ)が、圧巻の走りを見せ、完全に力を抜いた状態で20秒28の1着となった。
予選4組に、日本人注目のサニブラウン・ハキーム(16歳 東京・城西高2年)が、100mの銀メダリストであるガトリン(33歳 アメリカ)と同組で駆け抜けた。ガトリンが20秒19で1着、次いで20秒35という好タイムでサニブラウン選手が2着に入った。何という高校生だ!!
レース後のインタビューでは、サニブラウン選手は以下のように語り、準決勝に向けて気を引き締めた。
『後半、間延びしてしまって足が回らなくなってしまったので、そこを修正すれば、もうちょっと良いタイムが狙えるかなと思います。やっぱり少し、プレッシャーとか歓声で集中しにくかったんですが。。準決勝は泣いても笑っても、すごい舞台になると思うので、しっかり走りたいと思います。』
最終的な予選タイムのランキングは以下の通りとなったが、トップ選手はまだ本気を出していないため、19秒台はおらず、ガトリンは7位、ボルトは13位という結果であった。
何よりうれしいのが、日本人3選手が全員、準決勝に進出したことだ。
200m準決勝の結果とランキング(準決勝レース後に更新)
そして26日の準決勝では、やはり順当に2組1着のガトリン、3組1着のボルトがワンツ-フィニッシュ。二人だけが19秒台の好タイムを記録した。
二人共に、ゴール直前では力を抜く余裕の走りで、決勝戦に向けて力を温存した形だ。
一方で、日本人の3選手は決勝進出とはならなかった。
日本人注目の16歳、サニブラウン選手は史上最年少での世界陸上への出場で、周囲の期待も高い中、準決勝でも堂々としたレースをした。次は100m×4の出場になると思われるが、更なる経験を積んで今後の大きな飛躍に期待したい。
準決勝でのタイムランキングは以下の通りだ。
実は過去にボルトとガトリンは、世界大会の200mで1度だけ直接対決をしている。10年前の2005年世界陸上ヘルシンキ大会だ。
当時ガトリンは23歳、100mで金メダルを獲得した。18歳のボルトは、19秒99の記録を持っていたが、今ほどの注目は集めていなかった。
結果、優勝候補のガトリンが200mでも順当に金メダルを獲得し、ボルトはレース途中で足を痛めて8着に終わった。
この10年間、伝説的な走りを続けるボルトと、ドーピングで不遇の時を過ごし復活したガトリンの2015年世界陸上in北京の決勝戦は、たった20秒で明暗が分かれた形となった。
準決勝まで躍動したサニブラウン選手のプロフィール、レースの動画は
こちらからどうぞ。
100m男子決勝を見逃した方は
こちらの記事・動画をどうぞ。
200m男子決勝を見逃した方は
こちらの動画(TBS公式サイト)をどうぞ。
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